新卒のソフトウェアエンジニア就職はメガベンチャーがオススメな理由7選

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私は新卒でソフトウェアエンジニアを目指すなら、メガベンチャーと呼ばれる企業への就職をオススメしています。私は新卒でメガベンチャーへ就職をして、数多くの恩恵を受けてきました。私の経験をもとに、新卒でソフトウェアエンジニア就活をする際にメガベンチャーをオススメする理由についてお伝えします。

理由1: ソフトウェアエンジニアとしての成長環境がある

これがメガベンチャーをオススメする最大の理由です。

ソフトウェアエンジニアになるのなら、まずは技術面でしっかりと成長することを第一に考えてください。良いプロダクトを作るためには、優れた技術を持ったエンジニアが必要になります。あなたがエンジニアとして成長し、より困難な課題を解決できるようになることが社会貢献につながるのです。

また、エンジニアとして働いている人は、転職を前提とした働き方をしている人がかなり多いです。技術力は将来あなたが転職活動をするときの、もっともコアな武器になります。エンジニアとして長く働くつもりはない、PdM や EM などの別のキャリアに進みたい、だから技術にそんなこだわる必要性は低いと考える方もいるかもしれませんが、まず最初の数年はしっかりと技術に向き合ってエンジニアとして成長することをオススメします。どんな職種に挑戦するにしても、優れた技術力を持っていることは大きな武器になります。

私はソフトウェアエンジニアが最大限成長するには、次のような条件を満たした環境が必要と考えています。

  • 優秀なソフトウェアエンジニアが多数在籍してフィードバックを受けられる
  • 大規模なソフトウェアの開発経験を積める
  • 複雑・大量のシステム課題を解決する経験を積める
  • 社員に積極的に投資をしている(研修や学習補助・手当など)

メガベンチャーと呼ばれる企業はこれらの条件を満たしています。キャリアの初期にこういった環境に身を置けるのは、あなたの今後のキャリアに複利的に効いてきます。最初のキャリア選択だからこそ、徹底的に成長できる環境を求めましょう。

理由2: 転職時に次のキャリアに繋がりやすい

新卒でメガベンチャーに入社することは、転職活動をする際にかなりプラスに作用します。

私が転職時に、メガベンチャーに所属していて良かったと感じた点をあげてみます。

1. 優秀なエンジニアとしてみなしてもらいやすい = 錯覚資産になる

「錯覚資産」とは「人々が自分に対して持っている、自分に対して都合のいい思考の錯覚のこと」を指しています。肩書を見て能力を公平に評価できなくなってしまうような状況が起こりやすいということです。

極端な例をあげると、東大の情報系学部卒の候補者と、聞いたことのない日本の大学の情報系学部卒の候補者が面接に来た場合、あなたは公平に面接のパフォーマンスだけで優劣を判断できますか?おそらく無意識に東大卒の候補者を高く評価してしまうのではないでしょうか。

この「錯覚資産」という考え方に賛否両論があるのはわかりますし、私自信面接時には極力バイアスがかからないよう考慮して面接を行っていましたが、一切のバイアスなく100%公平に評価できているとは言い切れません。

実際に私が転職活動をしていて、新卒でメガベンチャーに入社し、活躍していた経歴は錯覚資産として転職活動を有利に進められる要因になっていると感じました。

2. 外資系 IT 企業の面接に呼ばれる

これは1で述べた錯覚資産による恩恵の1つですが、メガベンチャーに所属していると外資系 IT 企業の面接に呼ばれることが増えると思います。

実際、私は LinkedIn 経由で Google, Amazon, Microsoft, LinkedIn, Indeed などのリクルーターから連絡があり、そのうち何社かの面接を受けています。

同僚の転職先を見ていても、メガベンチャーのネクストキャリアとして外資系 IT 企業に行く人が多数います。

3. 元同僚や OB/OG があらゆる方面で活躍している

メガベンチャーに入社すると、エンジニアはもちろんのこと他職種の同期がたくさんできます。また、大規模なプロダクト開発に携わる場合は、同期以外の一緒に仕事をしたことのある人の数も増えます。さらに会社の OB/OG も含めるとかなりの数になってきます。

メガベンチャーにいる人たちは優秀な人が多く、退職後もさまざまな領域で活躍しています。活躍の幅は多岐にわたっていて、有望なスタートアップ、他のメガベンチャー、外資企業、起業、ベンチャーキャピタルなどさまざまです。そういった活躍している人たちとの関係性を築けてあると、転職時にリファラル(紹介)で面接に呼んでもらいやすかったり、面接時に数ステップ短縮をしてもらえたり、自分が話してみたい人を紹介してもらったりと大きなメリットがあります。

転職活動時にコネクションがあることは大いに役立ちますし、メガベンチャーに行くことで多くのコネクションを得られるのはメリットと言えるでしょう。

理由3: 転職をせず、社内異動でキャリアを広げられる

エンジニアの仕事をしていて、ある程度の期間同じプロダクト開発に携わっていると、だんだん飽きてたり、もう少し自分が経験をしたことのない新たな技術領域での開発経験を積みたくなる可能性があります。

単一のプロダクトしか所有していない企業に就職をすると、他のプロダクトに携わりたい場合は転職するしか選択肢がありません。また、新たな技術領域での開発経験を積みたい場合も会社に人員・金銭的なリソースがないと、あなたに新たな開発経験を積ませる意思決定を下しにくい可能性があります。

メガベンチャーだと社内異動の制度を整えてある企業が多いです。また、メガベンチャーは新規事業の創出に力を入れている企業が多いです。安定している事業があるので、大胆に次の事業に投資を行っている印象です。

社内異動の制度の例としては、社内サイト上に求人を出し、異動希望者と受け入れ部署の双方の意思がマッチした際に異動できる制度などがあげられます。

私は転職をして幸せになった経験があるため、転職という選択肢もオススメしますが、万人に進められる選択肢ではないとも考えています。たとえば、在籍期間が極端に短い場合での転職は、将来的なキャリアに影響を及ぼす可能性があります。また、転職活動自体がかなりエネルギーを要するので精神的・時間的な余裕がない人にはオススメできません。

一方で、社内異動の場合は、在籍期間を途切れさせることなく新たな挑戦ができますし、転職活動と比べると社内異動の方が圧倒的に時間的・精神的コストは少ないです。

転職をせずに社内異動を活用することで、キャリアを広げられるのは複数の事業を持っていて、リソースにも余裕のあるメガベンチャーの強みだと考えます。

理由4: 初任給が高い

メガベンチャーのソフトウェアエンジニアは、新卒時の給料が比較的高めです。大体の企業が 400~700 万円ほど出している印象です。以下はメガベンチャー企業を一部抜粋して公開情報をまとめたものです。

企業名最低年収(家賃補助などの福利厚生除く)
株式会社サイバーエージェント504万円〜
LINEヤフー株式会社504万円〜(基準給与×12+賞与 2 回分(基準給与×3ヵ月))
株式会社ディー・エヌ・エー500万円〜(月次支給 + 年2回の賞与)
楽天グループ株式会社360万円〜(月額 30万円 * 12か月)
株式会社リクルート賞与 + 391万8612円〜(32万6551円/月 * 12か月)

上記は下限値なので、実際にここに記載した以上のオファーが出ることはあります。

私が新卒就活をした際は、楽天から約580万円のオファーがありましたし、友人はとあるメガベンチャーから650万円のオファーをもらっていました。信憑性は不明ですが、ネットの情報を探ると少数ではありますが、700万円以上のオファーを出しているメガベンチャー企業も存在していそうです。

ご自身でリアルな給料について調べたい場合は、企業公式ではない以下のような給与公開サービスを活用するのがオススメです。(正確性を保証しているわけではないので、あくまでも参考程度に考えてください。)

もしくは身近にメガベンチャーで働いている人や内定を持っている人がいる場合は、直接聞いてしまうのが良いでしょう。

この水準以上の初任給を目指す場合、かなり業界や職種が限定されてくると思います。そう考えると、メガベンチャーの初任給は高めと言えそうです。

ただし、メガベンチャーは他業界の大手企業と比べると、福利厚生には弱い場合が多いです。たとえばみなし残業込みの提示年収で残業代が実質出なかったり、住宅補助がなかったり、退職金制度がなかったりします。目先の給料だけ見るのではなく、こういったデメリットもあることは把握しておきましょう。

ちなみに、いつか別の記事に書く予定ですが、初任給が高いと転職時にも有利になります。転職時は前職給料を踏まえた上で、オファー金額が決まる場合が多いです。そのため、前職でたくさん給料をもらっている人の方が高いオファー金額になりやすいです。給料を上げていきたいのであれば、できるだけ給料が良い企業に入ることをオススメします。その際、最初は高いけど入社後全然給料が増えなかったという事態にならないためにも、数年後にどのくらいの給料になっているかをしっかり確認しておくと良いです。この辺りは面接では聞かず、内定後にオファー面談が入るのでその場で聞くようにしましょう。

理由5: 給料の伸びも悪くない

先にお伝えしますが、これは私が過去在籍していた企業の話を元に伝えるので、メガベンチャー全般には言えない可能性があります。ご了承ください。

私は新卒でメガベンチャーに就職し、入社後数年間の昇給幅としては年間でおよそ80万円 ~ 100万円程度のペースで昇給していきました。同僚の中で見るとこれは多い方だと思いますが、これよりも昇給幅の多い人もいれば、もっと昇給幅が少ない人もいました。かなり人や部署によって給料の伸びは違う印象です。

詳しい給料は先ほど記載した給与公開サービスを利用して、ご自身が興味のある企業について調査してみてください。

成果に応じて、ある程度ドラスティックに給料が変わるのは良い点と言えるでしょう。

理由6: 副業をする際に高単価を狙える

メガベンチャーで働いていると、転職のお誘いも増えますが、副業のお誘いも増えます。社員が多いため社内の仲の良い人から副業先の紹介を受けたり、SNS 経由で繋がりのない人から依頼を受けることもあります。

私が新卒1年目の頃にやっていた副業では、時給単価が5000円スタートでした。同期の副業をしているエンジニアに話を聞いてみても、大体5000円前後くらいで副業をしている人が多かったです。とくに需要の高い職種のエンジニアは6000円, 7000円程度の単価で受けている人もいました。

就職してから1年と経たずに、学生の頃の倍以上の単価で働ける事実に衝撃を受けたのを覚えています。

副業をする際にもメガベンチャーに所属していることで得られる恩恵はありました。

また、これは余談になりますが、メガベンチャーは副業を OK としている場合が多いので、スタートアップで働いてみたい人はまず副業として働いてみるのをオススメします。本業メガベンチャー, 副業スタートアップの人はたくさんいますが、その逆の本業スタートアップ, 副業メガベンチャーという人はほとんど聞いたことがありません。

理由7: 外資系 IT 企業と比べると難易度が高すぎない

新卒就活の選択肢にメガベンチャーを考える人の中には、外資系 IT 企業も選択肢に入ってくる人もいるでしょう。確かに、外資はメガベンチャーよりも給料が2倍前後高いですし、キャリアの箔付にもなると思います。なので、外資に受かるだけの実力がある人は外資に進むのが良いと思います。

しかし、外資系 IT 企業に行きたい場合は、日本の企業では求められる場面が少ない以下のような能力が求められて、難易度は日本の企業と比べて高いです。

  • 面接を突破できるだけの英語でのコミュニケーション力
  • コーディングインタビューを突破できるだけのアルゴリズムの知識
  • システムデザインインタビューを突破できるだけの設計力

一方で、日本のメガベンチャーはここまでの能力がなくても内定できます。中途でメガベンチャーから外資系 IT 企業に行く人も多数いるので、面接までにこれらの能力を獲得できなさそうな場合は、まず新卒でメガベンチャーに就職して、中途で再度外資に挑戦するのが良いと思います。

もちろん、面接を受けるのはタダですし、失敗から学ぶことも多くあるので、興味のあるポジションが空いている場合はとりあえず受けてみることをオススメします。

まとめ

私は新卒でソフトウェアエンジニアになるなら、メガベンチャー企業への入社をオススメしています。その理由は以下の通りです。

  1. ソフトウェアエンジニアとしての成長環境がある
  2. 転職時に次のキャリアに繋がりやすい
  3. 転職をせず、社内異動でキャリアを広げられる
  4. 初任給が高い
  5. 給料の伸びも悪くない
  6. 副業をする際に高単価を狙える
  7. 外資系 IT 企業と比べると難易度が高すぎない

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